交換のきっかけ

  • Steelcase Gestureを購入したものの座面が想定よりかなり高いため低くしたい
  • 低めの机(695mm)に合うようにしたい
  • 本家では低座面になるシリンダーがあるらしい
  • 今のままでも使えなくはないけどもともともう少し低いのが欲しかったので探して交換してみよう

https://oneoffobject.com/steelcase-gesture-review

調査

交換シリンダーを色々調べてみたところ、候補は見つけましたが2cm下がるかどうかといった感じでした。
シリンダーの規格とgestureの脚の構造的に一般流通しているシリンダーではあまり下げられないようです。
5,000円かけて失敗したらと二の足を踏んでいたところ、買い替え前のエフチェアのシリンダーと交換すればいいのではと思いつき試してみることに

交換予定だったシリンダー

突き出し7cmのものは短いのがないので、突き出し4cmを選ぶ必要がある
突き出し部分の太さがもともとGestureについていたものと異なる(純正4cm、上のもの4.5cm)
Gestureの脚パーツのシリンダー受け穴は直径4.5cmあるので測ってみた感じは入ると思われる

下のやつだと突き出し部分の太さは純正と同じ4cm
でも図面で見る限り、シリンダーの差し込まれる長さが純正と同じなら高さは変わらないかも

エフチェアの足と入れ替え

分解

gestureは新しいから簡単に外せましたが、エフチェアは約10年ものなので固着してしまっていて外すのが大変でした。

調べると色々なやり方が紹介されていますが、ハンマーだけで叩いて外すのはおすすめできません。
特にバーナーで炙るのは危険です。
ガスが抜けていて廃棄予定ならまぁいいのかもしれませんが…

  1. 椅子を逆さにする(斜めでもOK)
  2. シリンダー座面側をパイプレンチで少し回して引き抜く
  3. 脚側は後ろから当木してハンマーで叩く

固着していると短いパイプレンチでは厳しいです。
推奨はされていませんが、パイプレンチの柄に鉄パイプをはめて延長してどうにか外せました。
椅子の形状にもよりますが一人だと結構厳しいです。

使用した道具

シリンダー比較

上がGesture 下がエフチェア
  • くびれ下の長さが違う
  • 先端の構造が異なる
    エフチェアはワイヤーで引くタイプ
  • 太さとかはどちらも同じ(突き出し部分の径40mmタイプ)

エフチェアに短いものがついていたら交換しよう、というのが最初の目論見でしたが、先端の構造が違っていてダメでした。

脚の入れ替え

座面下(脚とシリンダーすべて)を丸ごと入れ替えようと思っていましたが、先端の構造が違うため脚だけ入れ替えることにしました。

脚だけ入れ替えた状態

Gestureのシリンダーの方が下の突き出しが長いので、脚だけでなくキャスターも入れ替えないとシリンダー底面が床に当たってしまいました。

キャスターを変えると隙間は1cm位

シリンダー詳細

寸法

座面に差し込む軸の直径は28mm、脚部への差し込み軸の直径は50mmという一般的な規格で、残りの寸法は大体以下になります。

oplus_1048608

刻印

SUS
MADE BY SAMHONGSA
DO NOT OPEN OR HEAT ! HIGH PRESSURE
TYPE SG EN 16955 CLASS 4 TUV
23/44

製造年と週番号?
エフチェアは2015年製で14/13だったのでたぶんそのはず

oplus_1048608

型番

SAMHONGSA-Gas-Cylinder-office-chair.pdf
https://www.1resourceinc.com/wp-content/uploads/2022/11/SAMHONGSA-Gas-Cylinder-office-chair.pdf
SGG2-128-935212BBA ちょっと違うけどこのあたりっぽい

交換後

交換前と同様に計測すると、座面高約455mmから430mmになりました。
わずかな差ですがだいぶ座り心地がよくなりました。
高さ695mmの机に向かったときも丁度いいです。
フットレストがあれば同じことのように思いますが、足の位置の自由度が高く足がしっかり床につくというのは自分にとって重要な要素のようです。

分解してみてわかったこと

オフィスチェアの高さ関係の構造

椅子の最低高は脚の形状と座面の厚み(座面下のリクライニング機構の構造とか)でほぼ決まる
特に高価格帯の椅子は構造が複雑になり座面が分厚く高くなりやすい
よくよく考えれば当たり前のことでしたが実際分解するまでは気づきませんでした。

Gestureはシリンダーが最大高重視のものだしシートも厚いし、脚の構造も低くすることは考えられていないので設計上背の高い体格のいい人、脚の長い人、靴を履いて使用する人向けに作られていると感じました。
脚周りの構造を理解していればさすがに最低407mmは怪しいと見抜けただろうけど実際買っていろいろいじったからわかったんだししょうがない。

設計の難しさ

シリンダーで短くするのは限界があるので、シリンダーのくびれを保持する位置が低ければ低いほど座面が低くなる
シリンダーの突き出しが長ければ調整幅が増えて高さを稼げるけど、突き出し分最低高さを上げなければならない
突き出しが長いと低くするにも限界がある

そう考えるとアーロンがABCとサイズ展開しているのも納得
調整機能だけで万人に合わせるのは難しい

画像を見比べてみて

オフィスチェアの画像を見ればなんとなく最低座面高がわかるようになったので色々な椅子の公称数値と画像とを比較してみたところ日本メーカーはあまり違和感はありませんでした。
Haworth、HermanMillerもまぁそんなもんだろうなといった感じですが、Steelcaseは表記より高いように見える椅子が多いので計測方法がちょっと違うのかもしれません。

よくよく脚を見ているとHermanMillerのデザイン、クオリティは一歩抜けているように感じました。

Information

Title
Steelcase Gesture 低座面化して低めの机に合わせる(脚とガスシリンダー交換)
Published
2024/08/06